\お気軽にお問い合わせください!/

お問い合わせはこちら
日本語
Top

コトバの進化

文化庁が発表した平成29年度「国語に関する世論調査」

 

その中で一部の慣用句が
「本来とは違う意味で使われている」という
とても興味深い結果が出ていました。

 

例えば

檄(げき)を飛ばす

本来の意味は
自分の主張や考えを広く人々に
知らせて同意を求めること」ですが、

「元気のないものに刺激を与えて活気付けること」
と本来の意味とは違う回答した人が
全体の67.4%という結果に・・・

本来の意味を正しく回答した人は
22.1%でした。

 

なし崩し』に関しては、
65.5%の人が
「なかったことにする」と回答し、

本来の意味である
(借金などを)少しずつ返していくこと」と答えた人は
19.5%にすぎませんでした。

 

特に『なし崩し』の用法については
「仕方なく」や
「なんやかんやで、ある方向へ物事が進んでしまう」
などの意味で『なし崩し的』という
使い方をしている人も多いようです。

 

今 このブログを読んでくださっている方の中にも
「自分もそう思って、使っている!」という方も
いらっしゃるかもしれません。

 

この2つの慣用句に関しては、
6割以上の人が誤用しているということで、
「『使う人が増えれば意味が変わる事がある』
『もうその意味に変わったのでは?』など
言葉の意味が変わっていった結果だ」
という見方も多いようです。

 

そうなると日本語教師という職業柄、
外国人学習者へ日本語指導をする際
「本来の意味は〇〇でしたが、
日本人の中で誤用している人が半数を超えたので、
現在では〇〇という意味で使っています」と、
場合によっては学習者を混乱させてしまうことも・・・

 

このようなケースやJK語(女子高生が使う流行りことば)などの
若者コトバについて
学習者から
(「若者ことば」についてはたまにですが・・・)

質問があると背中や額から
汗がどっと出てきます。

 

 

例えば
JK語の「フロリダ」

 

アメリカにある州の名前ではなく
風呂(フロ)に入るから(SNSなどでの会話から)離脱(リダつ)する
という意味で使われているそうです。

 

今後もコトバの意味(用法)が
時代とともに変化していくことは
避けられないことですが、
「コトバの進化」はとっても
日本語教師 泣かせなのです (゚ー゚;A

 

最近の女子高生たちがよく使う流行りの若者ことばランキング50選(2018年版)
というJK語を紹介しているサイトがありました。
「JK語」 あなたは いくつ分かりますか?