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≪Blog≫ベトナム出身スタッフの日本語学習体験談(3)~漢字学習編③~

ベトナム出身スタッフの日本語学習体験談(3)~漢字学習編③~

今回は、弊社ベトナム人スタッフによる日本語学習体験記の第3弾です。

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こんにちは!ベトナム人スタッフのTです。
前回のブログでは、私が漢字を学習する中で感じた3つの要点のうち、
2つについてご紹介しました。

今回は残りの1つ、
【自分に適切な方法を選別し、学習に活かすこと】について、
具体的にお話ししたいと思います。

この記事ではまず、今までに私が身に付けた漢字学習のコツを4つご紹介します。
(これらは、私がお世話になった日本語の先生や日本語学習の先輩からのアドバイスが
元となっています。)

◆コツ1:漢字の意味を理解しながら勉強すること
例えば、「訴」には2つの意味があります。
1つは、裁きを求めて申し出るという意味です。
そしてもう1つは、同情を求めるという意味です。
「訴」の漢字の意味を理解すると、「訴」を含む熟語の意味も何となく判断がつきます。
前者の意味で使用するものは「訴訟」「提訴」など、警察や裁判に関わる意味の言葉が多いです。
一方、後者の意味では「愁訴」などがあり、誰かに同情を求め、苦情を言うという意味があると予想できます。
このような方法の利点としては、知らない熟語の意味を判断することができますので、
試験など初めて見た文をすぐに読まなければならない時、役に立ちます。
しかし、辞書に載っているすべての熟語を覚えようとしても、量が多いので覚えきれません。
そのため、日常によく使われるものだけ覚えるのが良いと、私は考えます。

 

◆コツ2:部首を意識して学習すること
漢字は、「へん」「つくり」などさまざまな「部首」で構成されています。
たとえば、へんの一つである「さんずい」の漢字には「池」「泳」「河」「港」「洋」
「湖」「潮」「海」など、水に関連するものが多いことを知ると、理解がいっそう深まります。
同じ部首を持つ漢字同士を関連付けて覚えると、楽しく勉強が出来るうえに、
長く記憶に残るようになると、私は感じます。

 

◆コツ3:読書や会話をしながら、漢字を勉強すること
読書や会話をしながらですと、その文脈や場面によって、同じ漢字を使う、似たような
言葉の使い分けや使い方を一段と理解出来ます。
例えば、「返済」はお金を返すという意味で多く使われます。(例「借金・ローンを返済する」)
一方、「返却」は借りたものを返すという意味です。(例「図書館に借りた本を返却する」)
また、「返還」は元の持ち主に返すという意味で使われます。(例「領土を返還する」)
どのような文脈や場面でどの語彙が登場するか意識し、それを記録して覚えることに
よって、同じ漢字を含む熟語同士の意味の違いや使い分けがはっきりわかるようになります。

 

◆コツ4:問題集は一冊をくり返し学習すること
まず、漢字を勉強するにあたって、私はJLPT試験対策用の文字・語彙の問題集を準備することをおすすめします。
なぜなら、漢字の読み書きだけではなく、漢字熟語の意味や使い分けに関する問題もあり、
色々な角度から学習ができるからです。
問題集はあれこれ手を出すよりも、レベルに合った一冊を選び、くり返し取り組むことが大切です。
わからなかった問題を復習し、少しずつ着実に知識を増やしていきます。
一冊を完全にマスターできたら、次の問題集に移るようにします。
そして、一定の期間が空いたら、また元の問題集に戻って再度学習するのが効果的です。
同じ問題集を繰り返すだけだとつまらなくなり、身に付けた知識を忘れやすくなります。
この方法を重ねることで、漢字を深く暗記できるうえに、常に新鮮な気持ちで学習に取り組むことができるのです。

以上が、漢字学習の4つのコツです。

私が漢字を学習する中で実践し、効果的だと感じた学習方法については、また次のメルマガでご紹介しますが、
これらのコツをおさえるだけでも、学習効果がアップすると思います。

非漢字圏出身の日本語学習者は、ほとんどの人が漢字の習得にかなり苦労します。
しかし、日本で自立した生活を送るためには、漢字が必要不可欠です。
もし皆さんの周りに日本語学習中の外国人材がいらっしゃるようでしたら、
ぜひアドバイスや指導の参考にして頂けますと幸いです。

そして、もし外国人社員の方の日本語能力向上にお悩みのようでしたら、ぜひ弊社へご相談ください。
その方に合わせた学習プランをご提供できるのが弊社の強みです。
まずはどうぞお気軽にお問合せください。

≪お問い合わせ先≫
・TEL 06-6244-2528
・メール jimukyoku@futaba-japanese.com
・ホームページ https://www.futaba-edu.co.jp/

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東日本大震災から丸10年の節目に、
依然として復興の道を歩んでおられる東北の皆さんと、
この先の担い手である子供達の笑顔のために、
現在チャリティー活動を行っております。

まずは弊社公式ブログの記事
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